第５回のポイント

• 記号の誕生　−記号はいかにして作り出されるか−
  • 映像の記号論　−エイゼンシュテインの作品を見る−
    • 戦艦ポチョムキン　−オデッサの階段−
      • 撮影技法…ロングショット、クロースアップ、パンフォーカス、移動カメラなど

        →「視点の自由な移動」という新しいコード。

        →全く逆に、ワンシークエンスで撮影した『ロープ』（ヒチコック）、『フルメタルジャケット』（キューブリック）のステディカム・システム、『スターウォーズ』（ルーカス）のシュノーケルカメラなどは体感的リアリティを増す技法である。

      • 編集技法…アトラクションのモンタージュ

        →コントラスト、対立、驚き、緊張、弛緩、隠喩など

        →知覚のリズム、感情の喚起、深い解釈。

    • アレクサンドル・ネフスキー　−氷上の戦い−
      • 音楽（プロコフィエフによる）と映像の結合

  • 参考文献：『映画の理論』『現代映画芸術』岩崎昶（岩波新書・絶版）

• 映画に使われている記号の要素

  ：指標記号　index　−銃剣・軍服（兵士）、乳母車（乳児）

  ：類似記号　icon　−フィルム上の映像

  ：象徴記号　symbol−軍靴のクロースアップ（権力）銃剣（暴力）