第６回のポイント

• 記号の諸相　−パースの記号論を中心に−

• パースの形而上学→三つのカテゴリー
  • 第１性：主客未分化のうちに何かを感じている・夢うつつの感じ
    
  • 第２性：あるものと他者との関係・作用と反作用・限定されること
    
  • 第３性：二者を統合する第三者のあり方・過程・法則・記号など

• 記号の性格

  記号は第３性に属する→　「対象−解釈項−記号」の関係

  • 指標記号　index 　−　例：「玄関にある赤いハイヒール→女性が来ている」という解釈→記号と対象との直接的な関係（２項関係）

  • 類似記号　icon　　−　例：図面と実物の関係→類似性による結びつき

  • 象徴記号　symbol　−　例：文字と対象との関係→上のどちらでもない対象と記号との関係。ただし、象形文字は本来類似記号である。

    これらの三種の記号の性格は互いにまざりあい、厳格に分類することはできない。